大芦高原雲海問題

地域振興拠点としての雲海の活用
 市の施設設置目的である、市民の文化的及び合理的利用に供するほか、地域の青少年及び外国人や大学生などが余暇を楽しみながら交流と健康増進を図ることを位置づけているが、合併後の地域間格差解消という観点から「合理的利用」という点が軽視され、入湯客数の減少が施設運営に影響している状況にある。
 地域活性化の一環としての取り組みを美作市全体の問題として捉え直す必要 がある。
 雲海を地域振興の拠点として活用する策を見いだす必要 がある。

議会の責任
 市の出資比率は94%であり、商法上あるいは地方自治法上の「強い管理監督権」を持っているにもかかわらず、これまでは市行政の説明責任を果たす点の不足と議会の能力不足等からチェックされてこなかった。 この点は今後の課題である。
経営改善策の検討は、次の視点が重要である。
① 雲海の事業収支が構造的に"黒字体質"になることが明確であること
② モラルハザード(倫理欠如)が明確に回避できること
③ 民間経営センスによる効率的な雲海運営が確保されること
④ 説明責任が明確に確保されること経営改善の方式

対応策

民間への売却
 公有資産及び現会社所有資産を民間業者に売却 (減価償却後価格で売却。現会社の負債も含む)。
現会社は精算後、解散。

メリット
・自治体の出資はそのまま(民間事業者会社の株式所有)。ただし、経営には一切タッチしない。
自治体の財政支出が売却時点の負債額ですむ。

デメリット
・現下の経済状況で引き受ける民間事業者が見つかるか。
・自治体の出資にあてている地方債にうち未償還分の一括償還が必要となる。
・自治体の損失補償の伴う長期借入金と累積欠損金を一括返済の必要がある。

現会社の強化
・現会社への増資(増資による債務超過の解消,現会社体力増強)・融資条件の緩和(期限延長、金利減免、、損失補償額拡大等)・自治体による運転資金補填・利子補給の継続・増額
自治体の増資による債務超過の解消と金融機関の融資条件の緩和及び運転資金補填・利子補給の継続、赤字補填による支援であるが、5億円を超える増資は監査経費の面から非効率であるここと、自治体の財政負担が長引き、しかも金融機関に流出するほか、長期借入金の返済は極めて困難である。

メリット
・わかりやすく理解が得易い。 
・“日本的解決” になる。

デメリット
・経営責任が不明確になる。    
・公的資金の投入が続く。
・増資の合意が得にくい。     
・後年度負担が多くなる。 
    

経営悪化時の対応に当たっての留意事項     平成11年5月 自 治 省
1 経営悪化時における速やかな対応
○経営状況の定期的な点検評価の結果、経営が悪化しつつある場合には、問題を先送りすることなく、経営努力の方策あるいは抜本的な経営の改善策を検討。
深刻な経営難の状況にある場合は、経営改善の可能性を検討した上で第三セクター方式での事業の存廃そのものについても判断すべき。
ただし、設立時の資本不足等経営の責めに帰すべきでない理由により経営諸指標が悪いといったケースにあってはそれらの要素を考慮。
また、第三セクターの公共・公益的使命など行政的な評価を加味した上で総合的検討

2 経営改善により第三セクター方式を存続させる場合の留意点
○経営の改善により事業存続させる第三セクターに対しては、速やかに経営改善計画を策定するよう指導等を行うことが適当
○行政補完型第三セクター等にあっては、行政遂行者としての立場から事業存続のための公的支援の追加が避けられない場合もあるが、経営責任を明確化した上で抜本的改革への十分な取組が見込まれる場合に限り、公的支援の追加を検討
○通常の経営改善策だけでなく、合併、事業のー部譲渡等幅広い手法を検討

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